えのきというと、スーパーでみかけるあの白くて一見頼りなくひょろひょろした形が思い浮かびまうすね。実はあれは栽培されたえのきの特徴です。天然のえのきはパッと見大きく異なった形態をしているため、山で見かけても都会で育った人のほとんどはそれがえのきとは分からないようです。天然のえのきはむしろしめじに近いような形をしています。また、実際しめじと思い込んで採取する人も少なくないようです。えのきの人工栽培は実は江戸時代にすでにはじまっており、文献にその記録も残っています。えのきというと一年中スーパーで見ることができますが、もちろんちゃんと旬はあります。
きのこの旬というと当然秋だと思いますが、栽培されているえのきの旬は夏になります。私たちが普通に食べるえのきは夏が一番味わいあるものですので、そのことは頭の隅において買いたいものです。また、天然のえのきは秋の終わりから春のごくはじめまでの時期のものです。スーパーで美味しいえのきを見分けるコツは何でしょうか。一つにはえのきのかさが開いていないことです。えのきのかさ、ちょっと注意して見ないと分からないかもしれませんね。でも顔のそばまで持ってきて見比べると、確かにその違いは分かるものです。
ちょっと面倒ですが、えのきを買うときの習慣にしたいものですね。もう一つ、えのきの個性でもある長い軸も鮮度を見分けるポイントです。軸のぴんとはっているものが新鮮なものです。だてにひょろっとしているわけではないのです。細長い軸と小さな小さな傘、えのきの特徴である部分がいきいきしているものが、可愛いえのきのべっぴんさんなのです。